【取材】ホッケー日本代表 及川栞選手

2021.10.14

m aa iでは実際にお使いいただいている方のインタビューコンテンツを開始! ブランドコンセプトにもあるm aa i(まあるい)輪をこのインタビューを通じてつくっていけたらいいなと考えています。


記念すべき第1回目は、東京五輪に出場したホッケー日本代表の及川栞選手。2018年のアジア大会では日本を初優勝へ導き、アジア最優秀選手賞(MVP)を受賞。2019年には、海外リーグ(オーストラリア)でMVPに選ばれるなど、その存在は常に注目の的。世界ランキング1位の強豪国オランダで日本人初のプロ契約をし、今尚輝き続けている、日本ホッケー界が誇るレジェンド選手です。


そんなエネルギッシュでパワー溢れる及川選手が、m aa iを使い続ける理由やホッケーを通して鍛えられた精神力などを語ってくれました。



ーーm aa iとの出合いは(初めてご購入してくださったのは)、閉会式の日でしたよね。


そうでしたね! オリンピックは、私の人生の中で最も最高の舞台で、大仕事でした。東京五輪までの5年間は、身体を万全に整えたいと調整してきたので、今振り返ってもストイックな生活をおくっていた気がします。


なので、閉会式の日は、何年か分の大仕事を終えた気持ちになりました。

久しぶりにちゃんと癒されたいな、リラックスしたいなと強く思い、インスタで何かいいのないかなーと探していたら、m aa iが目にとまって。ブランドコンセプトも好きだし、オイルで癒されるってどんな感じだろう、香りを嗅いでみたい! という好奇心から選びました。


ーーありがとうございます。少しでも緊張や疲れを和らげるお手伝いができましたか...?


私、匂いフェチなんです(笑)だから香りにはひと一倍うるさいんです。届いた瞬間、手のひらに少量つけて、鼻に近づけて香りをクンクンと嗅ぎました。「いい匂いー!」と思わず声に出してしまったほど気に入り、その晩は耳の裏や手首につけて香りに癒されて寝たらぐっすりと気持ちよい睡眠をとることができて...。心身共に癒されました。今では、私の睡眠には欠かせないMYマストアイテムになっています。



ーー東京五輪が初めてのオリンピックだったと思いますが、実際に出場されていかがでしたか?


アスリートの多くが目指す場所。だけど、トップアスリートの中でもオリンピックを経験できるのはひと握り。それを経験できたのはとてもありがたいことです。今回は、しかも母国開催! 私、すごい時に生きているなと思いました。


2013年から日本代表のチーム入りをしているのですが、リオ五輪では最終メンバーに選ばれず悔しい思いをしました。ずっと競技生活を支えてくれた両親は、リオ行きのチケットまでとって楽しみにしてくれていました。メンバー入りできなかったときは「ごめんね」しか言葉が出てこなかった...。だから、今回コロナ渦で開催してくださっただけで感謝ですが、叶うなら両親には、間近で試合を観せてあげたかったですね。


 

ーーリオでの悔しさをどう乗り越えて、ここまできたんですか?


絶対に今回は、誰もが認める実力でメンバー入りを勝ち取ろうって決めていたんです。

代表入りを逃した当時、強豪国オランダでプレーできるチャンスを掴んでいました。なので、頭の中を切り替え、誰よりもオランダでホッケーを楽しむし、誰よりもうまくなってみせると心に決めました。世界ランク1位のオランダは、いつも映像でお手本として観ていた選手がゴロゴロ間近にいる環境です。27歳で行ったのでアスリートとしては、決して若くはない。このタイミングとチャンスを絶対自分のモノにするぞ! と強い思いで日々を過ごしました。


ーーオランダでの競技生活は、及川選手にとってどんな影響を与えてくれましたか?


オランダの選手は、ひとつのプレーに対して「私はこう思ったのでこうした」など意見を持っている。プレーに対して意見を言い合うということが日本ではあまりなかったので、勉強になったし、もっとホッケーの戦術を選手同士で議論しあってもいいんだ! ということに気づかされました。日本はいい意味でも協調性を大事にするチーム文化があったので。


あと、ホッケーは、日本では社員としてプレーする企業スポーツ、オランダはひとつのプレーで年棒が左右されるクラブチームとしてのスポーツ。環境の違いもあってか、とにかくオランダの選手はアグレッシブ。高校生であっても、隙あらば代表選手のポジションを奪いにいくぞという闘争心が剥き出しなんです。ジャンケンに負けることすら嫌な負けず嫌いな選手ばかりでした。


ーーそんなアグレッシブな環境で、2016年から約4年間ご活躍されていましたが、元から及川選手自身も、自分の意見を言ったりするのは得意だったんですか?


全然(笑)!どちらかと言うと自分の意見を言うのが苦手でした。相手の考えていることを察したり、人の目を気にするタイプでした。ただオランダのような環境にいると、何か言わないとそこにいない人になってしまう! 英語にも不慣れな最初の頃は、とにかく自分の意見を単語でもいいから言おうと心がけていました。例えば、何食べたい?と聞かれたら「サーモン!」とか、どこ行きたい?って聞かれたら「カフェ」とか、何気ない会話の中でも自分の意見をきちんと言おうと心がけていましたね。


ーー何か海外生活で壁にぶち当たったことはありますか?


英語はもともと好きだったので言葉の壁は大丈夫かなと思っていたのですが「もっと上手に想いを伝えたい、喋りたい」と思った時にこれが言葉の壁かぁと感じました。監督に英語の勉強がしたいと伝えたら、その日中にクラブチームの公式HPで英語の先生を募集してくれて。テキストは一切使わずに、ピッチで話す専門的な英語を会話の中で学んでいきました。


ホッケーの練習や日々の選手たちとの生活は、壁と思うことはほぼなく、楽しい、多くを今学んでいるんだというワクワクの方が断然強かったですね。リオのメンバーに選ばれなかった時も、ホッケーだけは嫌いにならなかった。ホッケーが根っから好きなんです。だからヘビーな練習も苦にならない。シンプルですが何か迷った時は「好き」に立ち返ると良い方向に進むと思います。



ーーなるほど。ホッケーに対してとてもストイックな及川選手ですが、試合前にしていることはありますか?


選手によってさまざまですが、激しい音楽を聞いてテンションをあげてからピッチに向かう人もいれば私のように気持ちを落ち着けてから試合に臨みたい選手もいます。若い頃のように試合前に緊張することはなくなりましたが、呼吸が浅くなってしまうとコンディションが崩れる。トレーナーにもよく言われますが、ウォーミングアップや試合前は深い呼吸をすることが大事なんです。


以前は意識をしてピッチに入る前に深い呼吸をしていましたが、m aa iを使い始めてから、自然と力みをとることができるようになったし、深い呼吸ができるようになりました。


ーーそれは嬉しいです。だけど、アスリートの方にそんな用途で使っていただけるとはm aa iスキンオイルを作っている時、想像もしていませんでした。


本当に好きな香りだから、毎晩こめかみ、鼻の下、耳裏、手首につけて香りを吸い込むように嗅いでいたんです。すると深い呼吸をするのが習慣化して、意識しなくても「ふぅ」と深い呼吸ができるようになりました。試合前もm aa iを塗って深呼吸してからピッチに入るようになったくらいです。


他には、化粧水の前の導入液として使っています。最初は、アレルギー持ちなのでフェイシャルに使うのは私には少し怖いなと思ったのですが、全成分をみて良いものしか使ってないから、これだったら私にも大丈夫そうだと思い試しに1週間使ってみました。すると次の日の朝肌がもっちりしていて、1週間後にはハリがでて、自分の肌にはあっているんだなと実感しました。


あとは、競技柄、直射日光を夏中浴びているので練習が終わってシャワーの後に保湿に使ったり、手を酷使しているので優しくマッサージしたり。今では1本カバンに入っていないと落ち着かないです。

 


ーー最後に、及川選手の今後の夢を教えてください。


まず直近の目標は、2022年に行われるアジア大会で優勝すること。そこを目指して練習に励んでいきたいと思っています。将来的には、子供たちにホッケーの楽しさを伝えたり、アスリートとしての心の持ち方を教えたり。ホッケーに貢献できる人になっていきたいと思っています。


インタビュー中も底抜けの明るさでたくさんの笑顔を見せながら、ポジティブな言葉で応えてくれた及川選手。目を輝かせながら、「ホッケーが心から好きなんです」と語る彼女は、選手としてもまだまだ成長し、私たちをまだみたことのない景色に連れていってくれそうな女性だ。

そんな強い女性だって、心休めたい時、整えたい時がある。m aa iがそんな時に寄り添えたらと思っています。



おまけコンテンツ/及川選手が教えてくれた選手村での生活


●食事は?

さまざまな国の料理に対応している「メインダイニング」、日本各地の産地のものが食べられる「日本食ダイニング」、「日本人専用のブース」がありました。海外の選手が好んで食べていた日本食は、餃子、お好み焼き、ラーメン、寿司だったように思います。日本人選手は、試合前は和食をチョイスしている人が多かったです。


●選手村に意外なものはあった?

ネイルサロンとヘアカットサロンがありました。ネイルサロンは日本のネイリストは技術力が高いと評判で女性アスリートに人気でしたね。ヘアカットサロンは、短髪を好む男性が1ヶ月近く選手村にいるとすぐ伸びてしまうので、よく利用していた印象です。


●他国や他競技の選手との交流は?

バッジを交換して、話すというコミュニケーションが主流でした。日本のバッジは、カッコイイという印象が海外選手からあったようで「交換しようー!」とよく話しかけられました。ブラジルのバッジも可愛いと人気でしたね。


●今だから言えるエピソードは?

ずっと試合前はストイックな食事コントロールしていたので、終わったあとはジャンキーなご飯をメンバーとメインダイニングで食べました。久しぶりにコーラを飲んだりラーメンを食べていた選手もいました。



及川栞/東京ヴェルディ(所属先:岩手めんこいテレビ)

1989年生まれ。ホッケー日本代表。ポジションDF。3歳から母の影響でホッケーを始める。天理大学卒業後、ソニーに入団。7年間プレーをし、日本リーグ3連覇、全日本選手権大会5連覇という結果を残す。2016年〜オランダOranje-rood(オレンジレッド)のチームでプレーをし、2019年9月にはオーストラリアCanberra chillでも活躍。現在は、東京ヴェルディに所属。2018年アジア最優秀選手賞受賞、2019年オーストラリアMVP受賞。プライベートでは、ファッションや美容が好き。


写真:朝内大助、田中勝吾

取材協力:岩手めんこいテレビ

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